セキホツ熊の謎を追え!

古史古伝を片手に神社めぐり。古代人の残した偽書に基づく妄想考察。

『仮冒』・歴史の嘘のメカニズム

 

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誰かこれを何とかしてあげてくれ(泣)。

2019,2,11建国記念日

『仮冒』歴史に嘘はつきもの

私は中臣鎌足の子孫らしい。

最近知った。

少なくとも祖父の住んでいた地元では信じられていたようだ。先祖代々隠居後はみんなスッキリ坊主になったり。藤原近衛家の関係か?天皇の近衛兵をやっていたり。○○省副次官?として戦犯としてロシアに抑留されたり。ど真面目人間の祖父は宮大工に奉公に出されイジメを苦に東京に逃亡し『本家』と断絶したという。幼い頃は気にも留めていなかったが、まあ我ながら変な家だと思う。おっとご安心を今はカースト底辺だ。

 

有名人の子孫ならば誇らしいことかもしれないが。

ハッキリ言って信じてない。

つまり系譜で言うと、男系女系あるがアメノコヤネとかタケミカヅチとかフツヌシとか皇家の血が入っているわけであろう?。いやいや普通信じちゃダメでしょう。

だから私は歴史に敏感になったのかもしれない。歴史をどこまで信じてよいのか?それがもはや私の生きるテーマになってしまったようだ。

 

歴史が好きな人ならわかると思うが、『仮冒』とか『付会』という言葉があるらしい。例えば宮本武蔵は『宮本武蔵守藤原玄信』という名前は研究者が『仮冒』、つまり嘘と断じている。

鎌倉時代の『承久の乱』が貴族社会と武士社会のターニングポイントと言われる。高貴な者たちに代わり何処の馬の骨ともつかぬ武士が台頭する。彼らは社会的信用を得る為、平気で嘘をついた『俺の父ちゃん関白だぜ!!』『俺のじいちゃん中納言だぜ!!』

その嘘によく使われていたのが藤原姓だ。もはや没落しかけていた藤原氏族は文句も言えない、やりたい放題である。

逆に藤原からしてみると新興勢力に肖りたいという思惑があったかもしれない。没落勢力と台頭勢力の利害一致というわけだ。彼らは差し出された武士の娘と一夜共にすればよい。子孫を残せばokなので…まあ簡単である。そう考えると藤原の『落し胤』ってカウントされてないだけでかなりの数いたんじゃ…とも思えてくる。こっちもやりたい放題である(笑)。

 

もしご先祖様が嘘をついていたら本当に迷惑な話である。私はご先祖様を恨むであろう。ご先祖孝行を利用した悪質なシステムであり、結局のところ子孫は先祖の嘘を続けるしかないわけだ。誰もが『ご先祖様ってどんな人だろう』と調べたくなる時期があるはずだ。べつに農家だろうが漁師だろうが素朴な暮らし結構じゃないか。しかし私の場合この馬鹿デカイ嘘に阻まれて真相が見えてこないのである。まあ実際には地方豪族が良いところだろう。んにゃ単なる『生臭坊主』か?。

 

し…しかしだ、もし本当だったらどうすんの?という心理があるのだ。先祖代々支えになったアイデンティティー、家訓を忠実に継承していたかもしれない。或いは嘘を承知で、その嘘を糧に生活してきたかもしれない。どちらにせよ我が家の『道理』であったはずだ。

夜な夜な枕もとでご先祖様が囁いている。『なんで信じてくれないの?、わしゃ淋しいぞい(甘え声)』

ご先祖様のついた嘘をまもらねばならない。

 

これが歴史の嘘を正当化していくメカニズムである。歴史の嘘は悪意だけでできていない。長い歴史のなか神社宮司も氏子も真相もわからない神々を守ってきた。そのためにどれ程の命が犠牲になったか?。私たちはご先祖様を大切にしなければいけない。先人を否定することは自らのアイデンティティーに関わるのだ。

しかしその考え方が歴史全体で飽和してしまっているのも事実だ。なにも私だけの問題ではない。嘘に嘘を重ねると収拾がつかなくなり全人類嘘だらけになってしまう。地球上の人々がそれぞれにご先祖様を大切に思うあまり…。

 

きっと私は鎌足の子孫だ。

歴史に嘘はつきものである。日本書紀、古事記、ホツマツタヱ、ウエツフミ。皆さんが歴史を結論付けるときにも必ず付き纏うであろう。私の祖先も、こういうふうに美化され継承されていくわけか?。どうしたもんか今も悩んでいる。先人を否定したとしてそれに代わる考えを持ち合わせることができるのか?。ご先祖様がまた囁いている『お前ごとき真実を知ってどうする?』

しかし私は真実の方が知りたいかなあ…。

そういうことで今は控えめに30%だけ信じることにしている。これなら嘘つきと笑われても心的ダメージは少なさそうだ。いける。

『私は自称30%鎌足の子孫だ』。

 

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承久の乱首謀者・藤原光親は山中湖の子供たちに学問の大切さを説く人格者であった。