『八幡』『八雲』『八王子権現』の奇妙な共通点 その①娘よ、子供は八子産みなさい。 - セキホツ熊の謎を追え!
『八幡』『八雲』『八王子権現』の奇妙な共通点 その③八幡神の比売様イトウ、熱海伊豆山にいた!? - セキホツ熊の謎を追え!
2019、3、2
征夷大将軍が残した『伊豆山神社』と『宇佐神宮』の接点。
タクハタチヂヒメは伊豆山神社(静岡県熱海市)の御祭神でもある。もともとの御祭神は『伊豆大神』であったが神仏習合を経て現在はアメノオシホミミ・タクハタチヂヒメ・ニニギに落ち着いている。征夷大将軍ら『東征者』たちに共通しているのが、何らかの形で伊豆山神社や来宮神社を崇敬している痕跡があるということだ。他方でしっかりと宇佐八幡も崇敬している。坂上田村麻呂や源義家、源頼朝、徳川家康がそれである。
宮下文書による『天孫降臨』比定はニニギの『外寇親征の役』のあとだ。戦争でPTSDに病んだニニギの死後、弟のタマオヤの功績となる。タマオヤも八王子の一柱でタクハタチヂヒメ次男だ。アマテラスの孫(義孫)にあたり、家臣イシコリドメと共に西征して西日本を平定した。タマノオヤの妃が伊豆大神『イワナガヒメ』である(下図・家系図参照)。コノハナサクヤのお姉さんといえばわかりやすいか。
このイワナガヒメが、『伊豆山神社』と『宇佐神宮』に関係有りそうなのだ。
◆ホツマツタヱ24文・ニハリ(筑波)での『八幡(八つの旗)』のくだり直後、シーンは『伊豆﨑の仮宮』に変わる。どうやらこれが現『伊豆山』付近だ。ここで初めてイワナガヒメが登場する。ニニギは妹コノハナサクヤと姉イワナガヒメを天秤にかけ、妃にコノハナサクヤを選ぶ。理由はイワナガヒメが不細工だったらしい…(汗)。
〇宮下文書ではイワナガヒメはニニギ弟タマノオヤの妃だ。その息子がウサミ(イトウの宮、静岡県伊東市宇佐美?)。
◆ホツマツタヱ28文等では宇佐神宮『比売大神』は『イトウ』のヒメと称されている。
〇宮下文書では、ウサミの子供・クマノクスビが熊野本宮大社を創建。紀伊宮信仰が伊豆国凱旋して『来宮(キノミヤ)信仰』になる。それが今の静岡県熱海市『来宮神社』と伊東市『八幡宮来宮』だ。八幡宮来宮の謎の神『イワクラワケ』はおそらくイワナガヒメの子・ウサミであろう。
※因みに鎌倉時代には源頼朝の落胤説のある大友能直や、伊豆国『伊東氏』が豊後国や日向国に入った。この際、大友氏によるウエツフミの続編あるいは改竄説がある。
紛れもなく伊豆山と宇佐は親子である。
伊豆山神社→玉祖神社→宇佐神宮→日前神宮→熊野本宮大社→来宮八幡という『天孫降臨』の流れが浮かび上がる。
八幡神の正体。ニニギ弟・アメノタマオヤ???
ここで前記事のように、タクハタチヂヒメの子供が八王子。八幡神=八王子と考えてみよう。
ズバリ!私はタマノオヤ(玉祖命)が八幡神だと思う。
そしてイワナガヒメが比売大神イトウだと。
ホツマツタエではイワナガヒメはヤマタノオロチ・ハヤコ(ハヤサスラヒメ)の転生とされ、スサノオとの浮気が発覚し宇佐に左遷させられた。そのハヤコが宗像三女の母とされる。つまりヤマタ=ヤワタ(八幡)となる。
そう考えると恐ろしいほど、宮下文書とホツマツタヱが繋がるのだ。おそらく富士王朝伊豆勢力による東国版『天孫降臨』が不都合となり、ニニギの西国版『天孫降臨』が創作された。その結果タマノオヤの活躍は天秤にかけられ消滅し、イワナガヒメは宇佐神宮で隠匿された。宇佐の人々は八幡・妃の座を降板させられたイワナガヒメの祟りを恐れていたのではないか。イワナガヒメの祟りがヤマタノオロチだ。そして世間がコノハナサクヤとイワナガヒメを執拗に対峙させている理由が浮き彫りになる。
これはタマノオヤの軌跡として別シリーズにて詳しく書きたい。
御覧の通り、神武東征後の周防灘水門を玉祖神社(タマノオヤ)と宇佐神宮(イワナガヒメ)が夫婦協力して守る。それが本来の八幡の意味ではないか?。
※因みに宮下文書にはヤマタノオロチや宗像三女は登場しない。
※因みに『日本書紀』では、天孫降臨の五伴緒としてタマノオヤとイシコリドメが随伴している。『日本書紀』には八幡神は登場しない。
※因みにWikipediaによると宇佐神宮の『比売大神』は宗像三女といわれる。
しかし宗像三女ほどのメジャーな存在が、現代まで神名を変える必要があるのだろうか?。おそらく元々、宇佐に元々祀られていた『住吉三神』をモデルにしたのが『宗像三女』。
※因みに最近ニュースで話題の宇佐神宮・宮司騒動。世襲宮司は到津(いとうづ)氏という。ここにもイトウが…。そして、神社庁が宇佐神宮に執拗に介入したがる理由はなんだろう?。
③に続く。
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