セキホツ熊の謎を追え!

古史古伝を片手に神社めぐり。古代人の残した偽書に基づく妄想考察。

<レイラインの美学①>寒川毘古命『悲劇』のレイライン。果たして悲劇のレイラインに価値はあったのだろうか?。

 

f:id:sekihotu:20190303142207j:plain

相模一宮・寒川神社。富士朝系神社と思われる。


 

2019,5,12

レイラインの価値

今回からはじまった、新シリーズ『レイラインの美学』。

私は日頃からなんとなく、日本にはいくつものレイラインが、網の目のように張り巡らされているのではないだろうか?という妄想をしている。

いつも地図上、偶然見つかるのがレイラインであり、改めてその価値を問われると困ってしまうが。それこそ偶然である可能性は大いにあるし…まあ神業というのであれば、それはそれで面白いし(笑)。まあそれらレイラインを、極限まで大真面目に妄想していこうという企画、ぜひとも長い目で見て欲しい。

ホツマツタヱ26文では、富士山~高千穂峰が『朝日と夕日を結ぶ線』としてすでに認識されていた。富士宮の千居遺跡や大鹿窪遺跡では、古代人が夏至の日の出の方位に富士山を見ようとしていた痕跡がある。…では一体、誰が何のために?。

宮下文書でも富士王朝とウガヤ王朝レイラインを見つけた以上、これは何かあるな?と疑うのが人情である。古代にそのような観測技術があったことがまず驚きであり、さらにそれが宮下文書謎解きの鍵であるような気もするのだ。もしこれらが古代人の残してくれた歴史的ヒントであれば、一歴史マニアとして無視していいのか?。

そして神社を見ていると『木を見て森を見ず…』そんな心境になるのだ。

その神社を構成しているのは、本当に単一社だけなのだろうか?

また昔の人々は光ファイバー網のようにレイライン上『祈り』を送信していたように思えるのだ(笑)。古代人の祈りの思惑までもが、見えてくる気がするから不思議である。

f:id:sekihotu:20190330175744p:plainf:id:sekihotu:20190330175738p:plain

※夏至レイライン上の都内には、何故か瀬織津姫系神社が多い。

偽書のススメ: 富士王朝とウガヤ王朝の関係、レイラインが繋ぐ歴史の真実。 - セキホツ熊の謎を追え!

<神社めぐり>大國魂神社①最強サクナダリ神社に、瀬織津姫が祀られている可能性。 - セキホツ熊の謎を追え!

<レイラインの美学③>日月神示ヒムカの役割、瀬織津姫死亡説と天照大神と木花咲耶姫の本当の関係。 - セキホツ熊の謎を追え!

f:id:sekihotu:20190506192358p:plainf:id:sekihotu:20191013221339p:plain

※日本列島を駆け抜ける、日出・日没のレイラインは何通りもあるような気がする。太陽神を追いかけていくのが日本の最大の特色であり、それが『遷都』の基準になっているのかもしれない。

<レイラインの美学⑪>日本の東西を繋ぐ『日出日沈レイライン』。江戸幕府の理由、そもそも武蔵国は都になるための約束の地だった!?。 - セキホツ熊の謎を追え!

f:id:sekihotu:20190720131144p:plain

※延喜式に複数ある式内社論社はどういうことだろうか?、それぞれがなにか重要な役割を秘めているのかもしれない。
f:id:sekihotu:20191012190059p:plain

※どのパワースポットがいいか?という考えよりも、地域全体から神社を見てみよう。その神社の思わぬ本懐が見えてくることもある。

※各レイラインには多少ズレがある。またメルカトル図法の地図上では、レイラインは放物線上になるのでご注意を。

 <レイラインの美学④>スサノオ『重心点』レイライン。信州になにやら巨大拠点の痕跡。 - セキホツ熊の謎を追え!

例えば寒川レイライン

今回はまず初回目として、『寒川比古命』に関係すると思われるレイラインを紹介する。一般的に、寒川神社などで祀られる寒川比古命は謎の多い存在とされるが、その正体はオオヤマツミとみられる。

宮下文書によると、ツクヨミと月桜田毘女の長男(八男一女)であり、富士朝の実質後継者となる。アマテラス御宇に四方州々島々の総山守頭に任命され、その兄弟全と彼ら48柱の子孫に全国の山々を守護させた。寒川毘古は加茂沢毘女(カモサワヒメ)を娶りイワナガヒメとコノハナサクヤを生む。アメノオシホミミとは従兄弟同士であり、ヒコホホデミの外祖父の家系となる。

f:id:sekihotu:20190223132131p:plain

〇月夜見(月峰)命と月桜田毘女の御子

・大山祇命(正哉山住命・寒川毘古命・白玉毘古命)

・弟山住命

・奥山住命

・倉山住命

・繁山住命

・葉山住命

・原山住命

・外山住命

・月結毘女命(栄日子の子・海守男命の妃)

一般的に『正哉』とは、アマテラスの息子・正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊(アメノオシホミミ)の冠称にされているが、宮下文書ではオオヤマツミこと正哉山住命を示していたようだ。

〇宮下文書版オオヤマツミの母親が月桜田毘女

▼ホツマツタヱ版アメノオシホミミの母親が瀬織津姫

月と桜と…、この二柱母神に類似性を感じるのは私だけであろうか?(笑)。そもそもニュアンス的に、この二柱は近い存在なのではないだろうか?とも思えてしまうのだ。このあたり両古文書家系図がすり替えられている気もするのだが…。

 宮下文書における瀬織津姫の正体②瀬織津姫の比定候補 - セキホツ熊の謎を追え!

 

寒川レイラインとは

f:id:sekihotu:20190512005529p:plain



このレイライン、一言で説明すれば『富士朝』『オオヤマツミ』『寒川比古命・寒川比売命』と関係がありそうな神社が並ぶ。寒川比古命自体が珍しい御祭神なので、偶然ともおもえないが…。

 

~寒川レイライン~

・阿夫利大神・猿田彦大神・月夜見大神合祀社(千葉県旭市新町)ツクヨミ他

・寒川神社(千葉県千葉市中央区寒川町)寒川比古命・寒川比売命

・寒川神社(神奈川県高座郡寒川町宮山)寒川比古命・寒川比売命

・桃澤神社奥宮(静岡県沼津市宮本)愛鷹明神?・ニニギ・コノハナサクヤ他

・牟弥乃神社(三重県多気郡多気町土羽)寒川比古命・寒川比売命

・国王神社(奈良県吉野郡十津川村)南朝98長慶天皇

 

※阿夫利系の神社には、通常オオヤマツミが祀られていることが多い

※牟弥乃神社は中世以降所在地不明としていたが、明治4年に御船神社に同座されている。御祭神は寒川比古命、御船大神はその親神とされるので月桜田毘女とも解釈できる。

※国王神社は南朝98長慶天皇を祀る。富士王朝は南北朝時代、南朝側についた。

 

f:id:sekihotu:20200222155450p:plain


 


やさしいお父さんだった、寒川毘古命の『悲劇』からの考察。 

ではオオヤマツミこと寒川比古命に、何があったのか?。

~宮下文書曰く~

大陸人襲来『外寇親王の役』の折、ニニギとコノハナサクヤは九州~四国防衛のため、富士高天原から急ぎ出陣した。まだ幼い娘、コノハナサクヤが心配であったオオヤマツミと妃カモサワヒメは後を追うが、伊豆浜でカモサワヒメが体調を崩し急死。オオヤマツミ単身で四国伊予まで出向き、娘コノハナサクヤに再会するも、妻カモサワヒメを失ったショックが大きく衰弱死する。最後の言葉が『私は三島へ行くよ』と…、これが『愛媛』や『伊予』や伊予一宮『大山祇神社』の由来ではないかとみる。

両親を失った挙句、ニニギに不倫妊娠を疑われたコノハナサクヤは、富士山に帰郷し青木ヶ原側火口で投身自殺した。そもそも『木の花』とは少女神の意味で、コノハナサクヤはまだ10歳くらい?の少女であったようだ。その責を感じニニギまでも衰弱死、さらに責を感じ、カモサワヒメの父コトシロヌシと母タカテルヒメまで後追い自殺する。カモサワヒメは、諡『別雷命』として現在の三嶋大社付近に埋葬され、オオヤマツミと共に祀られる。これが現在の三嶋大社の正体である。

一般的には天孫降臨の英雄として語り継がれるニニギだが、最後は悲しい結末であった…。
さらに、コノハナサクヤ自殺のタイミングで富士山が噴火、溶岩『神代満流尾』の熱泥で愛鷹山と神座峠(神山峠)との間は平地と化した。地理的に考えれば、下図のように愛鷹山が防波堤となり現在の静岡県裾野市岩波を東側迂回した。溶岩流は現在の自衛隊演習所付近を通り、母・カモサワヒメ『別雷命』の墓標・三嶋大社寸前で止まり、まるで母を探し求める娘のようだったと…。

f:id:sekihotu:20190512162718p:plain

三嶋大社近くにある伊豆二宮『浅間神社』、通称『岩留浅間』。社伝によると神代富士山噴火の際、ここで溶岩流が止まったという。境内には溶岩流の『赤ちゃん』と呼ばれる縄状溶岩があるという。

地質学的にもボーリング調査されており、愛鷹山を迂回した『三島溶岩』は一万四千年以上前とされ、さらに三嶋大社や愛鷹山の近辺を通るのも興味深い。寒川レイラインは富士山溶岩流を堰き止めた愛鷹山を基準にしたとも思え、それが後世の愛鷹山信仰(愛鷹明神)になった可能性もある。

…しかしコノハナサクヤやカモサワヒメが死んだのが、一万年前ということになるのか???。富士山周辺の『千居遺跡』や『大鹿窪遺跡』などの年代を考えても、宮下文書『神代』とは一万年以上前が妥当ではないだろうかともおもえる(妄想)。

f:id:sekihotu:20200113233310j:plain

伊豆二宮・浅間神社境内。コノハナサクヤが足蹴りで溶岩流を止めたという伝承がある。

あくまで結果として言えば、寒川レイラインとはこれら寒川毘古親族の悲劇を象徴しているのかもしれない。しかしこのレイラインが『偶然』という人は、高確率で無知な人だろう(笑)。前述したが、オオヤマツミが『寒川比古命』名義で祀られていること自体極めて珍しく、それらが点と線で結ばれているわけだ。

確率論や状況証拠的に見れば、やはり偶然とは思えない。

 

www.sekihotu.com

www.sekihotu.com

www.sekihotu.com

www.sekihotu.com

 

www.sekihotu.com

 

 ※地図はクラフトマップ使用。

www.craftmap.box-i.net