セキホツ熊の謎を追え!

古史古伝を片手に神社めぐり。古代人の残した偽書に基づく妄想考察。

<レイラインの美学⑦>出雲陰社と陽社と信州安曇野に牛頭天王の陰、英雄ニニギ教育の場をもとめて。

 

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2019,6,23

『陽社陰社レイライン』に牛頭天王と八王子の陰 

 

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前記事より。

宮下文書においての出雲機能は陽大社陰大社に分離されていく。では単純に陽大社と陰大社をレイラインで繋いでみたらどうなるか?

残念ながら、出雲『陰大社』の場所が現在特定できておらず、私が勝手に長野県『本州の重心点』周辺ではないかと妄想している訳だ。まあ、陽大社の場所が判明している以上、逆算的に陰大社の手がかりを得るかもしれない(笑)。…一歩間違えればこじつけにもなる訳だが、やる価値はあるかなと。

斯様な次第で、今回はタダなんとなく、お遊び程度に地図上『線』を引いただけなのだが、…しかし面白い結果になったので記事にしてみた。意外な地域の重要性が見えてきたのだ。

 

津島神社『出雲陽大社』の成り立ち。

まず陽大社を簡単に説明すると…、ウガヤ神皇33代 田仲雄男王尊の御宇(BC1046年ころ)に遡る。

~宮下文書曰く~

『神皇は武長刀毘古命に勅命を出して、尾羽張国の人浜の出張島の津島に宮殿を造営して祖佐男(スサノオ)命の御霊を祀り、津島牛頭天王神社と名付けた。社前の広場に於いて東西の州国で法や政治に背いた罪悪神を集め、説教説諭をさせた。これを日本総天獄と言い、神社を日本総社と言う。…(中略)…これより出雲(阿祖北の出雲谷のこと)の大社を陰大社と言い、津島の日本総社を陽大社と名づけた。』

阿祖北の『山陰』にある『出雲谷の里』では1000日毎その末30日、四方(おそらく四季島統治のこと)から天つ神と国つ神が集い、罪悪神を裁く習わしがあった。ウガヤ勢力の神々はおそらく新潟県出雲崎→信濃川→千曲川→長野盆地入りしたとみるが、さすがに毎回九州高千穂峰から阿祖北(信州?)に出張するのは無理があるわけだ。便宜上やむを得ず、四方の中間点『尾羽張国』に出雲分社を登場させたのではないかと想像する。

前記事でも述べたが、宮下文書ではスサノオの娘タクハタチヂヒメが八王子を生んでおり、ニニギ・タマノオヤ・太八重美命(天太玉命妃)・天母岬毘女(天児屋根命妃)らが誕生している。残念ながらあとの八柱中四柱は未記載だが、『皇子五人、皇女が三人』と明記されている。個人的にはニニギら5男3娘こそが八王子とみる。またニニギはかつて不良少年であり、タクハタチヂヒメが父スサノオに教育を託したと記載されている。即ち津島神社の本懐『牛頭天王(スサノオ)と八王子権現』となるわけだ。

 

このようにニニギの痕跡こそが出雲の重要なカギであり、スサノオ拠点出雲『陰大社』の裏付けとなるとみる。

 

陽大社と陰大社を、レイラインで繋いでみる。

 では、尾張津島と本州重心点をレイラインで繋いでみよう。

 ~津島・本州重心点『陰社陽社レイライン』(仮)~

 

・彌彦神社(北に大きくズレ・新潟県燕町)

・出雲崎町(信州出雲への港町か?)

・石動神社(新潟県長岡市・クニトコタチ)

・玉津島神社(新潟県長岡市・ワカヒルメ)

・二田物部神社(新潟県柏崎市・二田天物部命・ウマシマジ関係?)

・黒姫山(黒姫伝承)

・戸隠神社奥社随神門(長野県長野市戸隠)

・天命稲荷神社と鏡池(長野県長野市戸隠)

・津島神社(長野県長野市鬼無里)

・瀬戸川神社(長野県上水内郡小川村・オオヤマツミ・住吉三神)

本州の重心点(旧・瀬戸川神社跡地)

・瀬戸川皇大神社(長野県上水内郡小川村)

・水上神社(長野県大町市)

・若一王子神社(長野県大町市)

・竈神社(長野県大町市)

・穂高神社嶺宮(西に大きくズレ・長野県松本市安曇上高地)

・大山大明神(長野県松本市安曇上高地)

・森八幡神社(岐阜県下呂市)

・多為神社(岐阜県関市・大須彌比売命?)

・眞清田神社(西に大きくズレ・愛知県一宮市)

・式内名神大社・大神社(愛知県一宮市)

・津島神社(牛頭天王信仰本社・日本総社)

・亀山城(三重県鈴鹿市 出雲大神宮のある亀山市とは別)

亀山神社(アマテラス・スサノオ・瀬織津姫ほか合祀)

・日神(ひかわ)不動院(三重県津市)

・太郎生国津神社(三重県津市・国津大明神・出雲大社分霊?)

 

※尾張一宮・眞清田神社は相模一宮・寒川神社と富士山のレイライン上にある。

※多少ズレあり、Googleマップ線引き機能参照。



出雲崎(新潟県三島郡出雲崎町)

なんとも興味深い地名が新潟県『出雲崎』、これはもしかしたら信州内陸部にあった出雲への侵入口ではないだろうか?。

越後平野は古来から湿地帯(ヤチ)であり、舟で内陸深く移動可能であったという。地形からみると、かつての彌彦神社や出雲崎は、日本海に突き出た細長い岬のような形状をしていた。信濃川(千曲川)に沿えば『伊豆毛(いずも)神社』(長野県長野市豊野)に到達し、戸隠山や飯縄山そして皆神山へのアクセスもよい。

干拓事業が本格化したのは戦国時代~江戸時代、特に出雲崎付近は江戸幕府直轄地とされる。越後平野は、こうした長年の干拓事業により日本有数の米所へと変貌したわけだ。因みに、出雲崎という地名も諸説あるようだが、いずれにしても古名とのこと。

新潟県三島郡出雲崎町乙茂には『宇奈具志神社』がありアメノホヒが祀られる。因みに郡名『三島』は、彌彦神社・御祭神で三嶋神コトシロヌシの息子『天香山命』に由来すると思われる。宮下文書によると『外寇親征の役』以降、コトシロヌシ一族の生き残り。三嶋神コトシロヌシの活躍により『子孫一族を東北国に於ける海々までの総司令頭長の家に定めた』とある。秋田県大仙市『伊豆山神社』など、東北のコトシロヌシ信仰の由来と思われる。

 

戸隠神社奥社随神門(長野県長野市戸隠)

戸隠の語源も諸説あり、『咎(とが)』『隠し』ともいわれ、古代出雲が警察及び裁判所機関であったことを考えると、ずいぶん意味深な地名となる。前記事で述べた皇足穂神社は、『飯縄神社』の里宮も含めると同地域三社もある。どうやら飯縄山と飯縄権現に関係しているようで、特に戸隠山~安曇野穂高神社~穂高岳にはニニギの痕跡を感じる。そういえば穂高岳にも皇足穂神社にも『穂』がつくなあ…、瑞穂や高千穂の『穂』は皇家に因む称号。

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瀬戸川神社(長野県上水内郡小川村)

この神社の情報は少ないが…。本来は、本州の重心点(小川村)に旧跡があり、当地は遷座させられた神社になる。長野神社庁ホームページによると、やはり坂上田村麻呂の東征に関与しているのだ。個人的には、日本武尊・坂上田村麻呂・源義家ゆかりの神社には、何かしらカラクリがあるとみている(笑)。果たして、こんな信州山奥の小規模神社に、田村麻呂が何をしていたというのだ?。

後世に地元領主真田氏はじめ、多くの武門領主の崇敬を請けている。遷座時期を推測すると、江戸寛文6年~明治維新ころか?。

注目すべきは住吉三神。宮下文書によると住吉三神は神代までの三大英雄神で山梨小室浅間神社など重要な神社に祀られる。

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若一王子神社(長野県大町市大町)

熊野由来の神社。熊野同様に神仏習合の面影が強く三重塔が残る。

この『若一王子』という神については、アマテラスとニニギとに説が別れるようだ。現在熊野三社では若宮=アマテラスとして祀る。宮下文書的に考えれば、一王子=『長男』と考えれば、八王子の長男ニニギではなかろうか。信州にニニギが祀られている事自体が珍しいのだが、当社は熊野信仰由来だという。熊野と言えば宮下文書でニニギの弟タマノオヤ(八王子の一柱)の子ウサミと孫クマノクスヒの関係地になる。

同大町市内の若一王子と仁科神明宮は祟神天皇の末子、仁品王で繋がる。仁品王と妹耶姫命の恋愛『ささやき』伝承がある佐々屋幾(ささやき)神社にはニニギとコノハナサクヤが仲良く祀られている。この大町市~安曇野市周辺は、なにか重要なものが隠されている気がする…(調査中)。

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※下写真・佐々屋幾(ささやき)神社、ニニギとコノハナサクヤが祀られている。

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穂高神社嶺宮(長野県松本市)

私が参拝したのは長野県安曇野市穂高にある『里宮』。参拝したとき私は宮下文書未読の状態で、『何で九州の神様が安曇野に揃っているんだ?』と不思議に思っていた…。この里宮には穂高見命・綿津見命・瓊瓊杵尊が祀られている。御神体は穂高岳(神体山)で上高地に奥宮にがあり、奥穂高岳に峯宮がある三社構造となっている。

宮下文書によると、タマノオヤは西征中、現在の山口県防府市玉祖神社付近にて崩御、その後高天原からタマノオヤの甥ヒコホホデミ本陣が、タマノオヤを受け継ぐ形になる。ヒコホホデミは穴門(現在の山口県)を宇都志日金命に守らせ、長久佐宮(現在の和歌山県名草)をタマノオヤの息子・宇佐見と石堀留目命に守らせ富士高天原に帰還する。

一般的にはこの宇都志日金命=穂高見命と思われている。つまりこの穂高神社にもニニギの弟で八王子の一柱タマノオヤの影がちらつくのだ。

※下写真は安曇野市内里宮の信濃国三宮『穂高神社』。

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津島神社(愛知県津島市)

津島神社は、牛頭天王と八王子権現の総本社といわれる。記紀における八王子権現はスサノオとアマテラスの『誓約』の子のこと、その筆頭が日嗣のアメノオシホミミである。津島神社にも、八柱社(八王子社)や忍穂耳社(星宮)がある。

因みに京都市東山区『八坂神社』の解釈では、記紀版スサノオの御子が八王子となる。

宮下文書においての八王子世代は、ニニギやタマノオヤら天孫世代と思われる。ニニギはスサノオに信州出雲で教育され、これが牛頭天王と八王子権現の由来だと思われる。タマノオヤは宮下文書比定の『天孫降臨』の主人公であり、後の八幡信仰に繋がるとみられる。八とはスサノオの娘である栲千々姫が産んだ、柱の子(八王子)に意味がありそうだ。

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日神(ひかわ)不動院太郎生国津神社(三重県津市・国津大明神・出雲大社分霊?)

日神不動院は面白いことに『日神』と書いて『ひかわ』と読むらしい…『氷川』と関係ありか?。太郎生国津神社の御祭神は『国津大明神』。因幡出雲由来なのでスサノオ由来かもしれない。

 

天孫八王子世代、指導者ニニギとタマノオヤの誕生へ

~宮下文書ニニギ育成計画その後について~

『…その結果、命(ニニギ)は大いに徳を修め、その知勇他を極めた。その時、祖佐男命が亡くなり、同国大社の裏の鳥上山に葬った。…八佐加毘古(ヤサカヒコ)命と諡した』

『武雄毘古命(ニニギ)が祖佐男命の教育をうけるようになって一〇一千日(30年?、5年?)経って、高天原小室沢(現山梨県)の熱田都山の日向の宮に還ってきた』

因みに『日向』とは、イザナギ・イザナミの国政拠点であり、アマテラスが誕生した高天原『穴宮の大御宮』のこと。ニニギが教育期間から卒業するとともに、外祖父スサノオは死去したようだ。ニニギはあらためて富士高天原で日嗣となり、大陸人から日本の守り抜く大英雄となる。彼の活躍がなければ、日本の主権は外国人に奪われて、神道も早期終了していたわけだ。

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英雄ニニギを育てたスサノオを称える意味でも、『牛頭天王』と『八王子権現』は広く信仰されたのではないか。その本拠地が津島であり、全国にある地名・八王子や八王子神社はその名残りとみるべきだろう。

そして宮下文書版『天孫降臨』とはニニギの死後、弟のタマノオヤの活躍のことも内包するのではないだろうか?。八王子世代の一柱である彼が宇佐八幡付近まで西征し、後世に八幡神となると考える。

 

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因みに後世『出雲』を名乗る鳥取県と島根県の境に『船通山』があり、古名を『鳥上山』という。山頂では毎年、天叢雲剣(草薙剣)に因んだお祭りがあるそうだ。この船通山から斐伊川がながれ、武蔵国『氷川(ひかわ)』の語源ともいわれる。

出雲国やスサノオ由来の『山陰』も『鳥上山』も『斐川』も、本来であれば信州出雲に存在していたわけで、地名まで中国地方出雲に奪われてしまったのだ。残念ながら現在の長野県の地図上では、『鳥上山』を見つけることは出来なかったが…。

 

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※地図はクラフトマップ使用。

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