2021,11,23
前記事追記。
前記事では、京路戸山に『寒澤山神社』としてオオヤマツミが祀られていた旨述べた。現在は『賀茂別雷神社』(栃木県佐野市多田町)の集合殿に祀られている。宮下文書においては別雷命は女神カモサワヒメであり、オオヤマツミとカモサワヒメは夫婦神になる。
〜宮下文書カモサワヒメ〜
加茂澤毘女命=寒川毘女命=三嶋神=別雷命。
※オオヤマツミ妃
※コノハナサクヤヒメ・イワナガヒメ母
※コトシロヌシ娘
では、賀茂別雷神社奥宮と京路戸山を結んだらどうなるのだろうか?と…ちょっと興味が湧いてきた。
<緊急続報>将門レイラインの秘密判った!!。『寒澤山神社』を祀る日本列島の中心線だった。 - セキホツ熊の謎を追え!
グーグルマップで2点を繋ぐと、なんと…前記事で紹介してきた『金村別雷神社』と『網戸神社』にドンピシャ繋がる。
前記事でも紹介した『網戸神社』は下野国寒川七里であり、田心姫命とアメノコヤネを祀る。さらには、源頼朝の乳母である寒河尼(寒川尼または網戸尼)が女地頭とされた地であり、彼女の墓所である。アメノコヤネは、藤原秀郷流・太田氏族小山氏の祖神にあたる。下野国には『春日神社』名義は少ないが、アメノコヤネを祀る神社は結構ある。
〜北関東別雷命レイライン〜
・金村別雷神社
・網戸神社
・京路戸山
・多田賀茂別雷神社奥宮
◯『金村別雷神社』(茨城県つくば市上郷)
〜御祭神〜
・別雷大神(荒魂・和魂)
※関東三雷神の1社
◯『網戸神社』(栃木県小山市網戸)
〜御祭神〜
・田心姫命
・大山祇神?
・天児屋根命
※下野国寒川七郷で、寒河尼の墓所。創建不明の古社。注目すべきは、富士延暦噴火後の806年(大同元年)平城天皇により社殿再建されている。寒川尼子孫の網戸氏は南北朝の乱世で北へ逃れ、三浦氏族蘆名氏の家臣となる。
◯『京路戸山』(栃木県栃木市岩舟町小野寺)
※かつて多田賀茂別雷神社の神社領。寒澤山神社の祠があり、オオヤマツミが祀られていた。
◯『賀茂別雷神社奥宮』(栃木県佐野市多田町)
〜御祭神〜
・賀茂別雷命
※奥宮のある菊澤山のどこかに、寒澤山神社の祠がある可能性あり。
雷神信仰の多い北関東では多くの雷神ネットワーク?があり、別雷命と寒川と田心姫命が結ばれる。ここまでも述べてきたが、個人的には宗像三女神田心姫命≒カモサワヒメなのではないだろうか?と感じている。まあレイラインというのは科学的根拠もなく、偶然なのかもしれないが…、妄想ブログなりに今回紹介してみた。
<おまけ>ご先祖様の土地がとんでもない事に。。。
今回の神社めぐりの目的の一つであったのが、『丸嶽山神社』『安蘇澤神社』であった。特に安蘇澤神社は、推定祖先である藤原秀郷が別雷命を祀る神社でなので、非常に関心があったのだが...。
◯『丸嶽山神社』(栃木県佐野市多田町)
〜御祭神〜
・大山祇命
〜配祀〜
・罔象女神
・須佐之男命
・勝速日命(アメノオシホミミのこと)
※1725年、吉田神道宗家の宗源宗旨が関係して、正一位を賜る。ミズハノメは後世に『水神社』を合祀したという。
◯『安蘇澤神社』(栃木県佐野市山菅町)
〜御祭雷〜
・別雷命
〜配祀〜
・高龗命
・大宮売命
・罔象女神
※前記事にて『安蘇』を『阿蘇』と表記していたので、謝罪と訂正をいたします。
読み方は『あそ』でいいようだm(__)m。
※藤原秀郷の霊夢により創建。宮下文書で阿蘇とは富士山のこと。すぐ隣が採石場、狭い道にダンプカーが引っ切り無しに往来する危険地帯。周辺住宅には石灰?・排ガス?が付着して過酷な場所なのだが、...ここの境内だけは空気と水が清浄化されている感がある。周辺の採石場業者が神社に安全祈願をし、いろいろご奉仕しているようだ...。
秀郷がいた時代、ここは清らかな沢であったことだろう。やはり賀茂別雷命は水神であり女神だと感じる事ができた。
とはいえ、山神を祀りつつ山を破壊する...、丸嶽山神社と安蘇澤神社を挟んだ山をまるまる潰して資源にしていた。熊オッサンは、こんな光景生まれて初めて見た。グーグルマップの航空写真モードでも一目瞭然だが、山頂にはショベルカーとダンプカーが休むことなく稼働し続けていた。
葛生の山々。人間の営みとして仕方がないのだろうか?。
ご祖先の土地だと思うと、泣けてきた。