セキホツ熊の謎を追え!

古史古伝を片手に神社めぐり。古代人の残した偽書に基づく妄想考察。

『八幡』『八雲』『八王子権現』の奇妙な共通点 その③八幡神の比売様イトウ、熱海伊豆山にいた!?

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イワナガヒメが見ていた風景?伊豆山奥宮から大室山と八幡宮来宮神社方面を望む。

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2019、3、3

封印されても政治利用される古代神『八幡』

前記事、前々記事に続き、ホツマツタヱと宮下文書より考察。
八王子の一柱・タマノオヤとイワナガヒメは、伊東熱海原の日金の山(伊豆山北西の日金山東光寺付近?)に住んでいた。一般的にイワナガヒメは長寿の神とされるが病気でほどなく亡くなり、『伊豆大神』として祀られた。

それからタマノオヤは、子ウサミと家臣イシコリドメをつれて西国統治『天孫降臨』へ旅立つ。それはタマノオヤ孫クマノクスビの代までの長い旅となった。タマノオヤ自身は穴門の宮(山口県防府市・玉祖神社か?)で亡くなり、その周防灘対岸に宇佐神宮は存在している。

残念ながら、ウサミが宇佐神宮に直接関与したとは一言も書いておらず、宮下文書には『1500余日で、西南地方の諸々の州国を平定した』とある。その後、甥・ヒコホホデミが西征に参戦、ウサミとクマノクスビが西方をクマなく治め、紀伊国に『久眞野の宮』を造営、こうしてタマノオヤ『天孫降臨』は終了する。熊野にはクマノクスビの父ウサミが祀られている可能性がある。おそらく『夫須美神(フスミ)』のことか?。その熊野信仰が伊豆国凱旋して紀伊宮信仰=来宮(きのみや)信仰となり、伊豆半島北半分には熊野神社が多数存在する。

12代景行天皇以降。おそらく伊豆大神イワナガヒメの存在が政治的に邪魔になり、伊豆大神=瀬織津姫という富士王朝の象徴神に改称された。

平安期以降、富士朝先現(せんげん)神の象徴はコノハナサクヤ(キクリヒメと同神)に統一され、こうして広義での富士朝の象徴・瀬織津姫までも不要になったのだ。

その瀬織津姫を征夷大将軍・坂上田村麿伝承が東北各地に避難させたのかもしれない。東北には多くの田村麿英雄譚が多く残り、岩手県遠野市『伊豆神社』では伊豆権現=瀬織津姫という伝承が残った。

秋田県大仙市の『伊豆山神社』に田村麿とナキサワメ(カモサワヒメ)の由来が残っている。やはり東北には伊豆国伊豆山や三嶋大社の影響が強く残っているようだ。しかし当の伊豆国の人々は伊豆大神の正体を知らず、御祭神を奪われ、現在に至っている。

・伊豆大神・奇魂=キクリヒメ(コノハナサクヤ)。

・伊豆大神・荒魂=ニニギ(雷電童子)。

※因みに宮下文書ではキクリヒメはコノハナサクヤの幼名である。

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伊豆山神社の摂社『結明神本社』には、由緒書には景行天皇の関与を匂わせている。祀られている『日精・月精』はタマノオヤとイワナガヒメの面影が…?。

ふたりは結ばれ、富士山にて神上るという。

もし伊豆大神=イワナガヒメと言われても、地元の人々は驚かないだろう。静岡県伊東市・大室山浅間神社や賀茂郡松崎町・雲見浅間神社など伊豆観光には欠かせない女神さまだ。

しかしイワナガヒメ=宇佐比売大神イトウと知れば、当然驚くだろうが…(笑)。

 

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伊豆山と日金山東光寺の中間地点『岩戸山』、これも伊豆大神が由来のようだ。その岩戸山の観音様、岩戸山観音がイワナガヒメの本地垂迹ではないか?(想像)。

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伊豆山神社の謎。このよう伊豆山神社と宇佐神宮にはおそらく、東国と西国、東征と西征の歴史が眠っているのではないか。それを後世の将軍たちが『天孫降臨』を准える八幡神として利用していた、今となっては誰もが正体もわからない神だが…。

その他のイワナガヒメの手がかり。

〇大将軍八神社(京都市上京区)御祭神・素戔嗚尊・御子神八柱

〇大将軍神社(京都市北区)  御祭神・磐長姫命(イワナガヒメ) 。奇しくも神社の別名『須美社』、これも夫須美神(フスミ)?…ウサミ…?。摂社『角社』に牛頭天王(スサノオ)。

将軍にはなぜかイワナガヒメやスサノオや八王子権現が重なるのだ。

 

また出光興産と宇佐美鉱油の関係も面白い。『海賊呼ばれた男』で有名な出光佐三の祖先は到津(いとうづ)氏と同祖、宇佐神宮大宮司であり本姓『宇佐氏』。1967年に出光単独特約販売店(有)宇佐美共栄社を設立した宇佐美史郎と意気投合していたようだが、…しかし二人の出会いはあくまで偶然だったようだ。

以上、まあなんとなく最近思い始めたことだ。どれもこれも『妄想の域』は出ないが、今後も着目する必要がある。なにか解ればブログに書かせていただく。

 

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伊豆山神社と宇佐神宮のレイラインは橿原を通る。

 

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