セキホツ熊の謎を追え!

古史古伝を片手に神社めぐり。古代人の残した偽書に基づく妄想考察。

<富士朝めぐり②>西国天皇勢力に奪われた太陽神、そもそも富士高天原は『火』と『水』の楽園だった。

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『河口浅間神社遥拝所』(山梨県南都留郡河口湖町)、かつての富士は噴煙が絶えなかったというが、最近よくこんな雲をみる。

2020,12,5

今年4度目の富士朝詣へ行ってきた。

やはり富士山は美しいなあ~(熊)。

富士山の写真を撮っているうちに思うところがあり、今回は少々予定が変わるが、富士山信仰とは何か考えてみよう…とおもった。

 

<偽書のススメ10>なんでみんな宮下文書の解釈が違うのか?、考えてみよう!!。 - セキホツ熊の謎を追え!

そもそも富士山信仰とはなにか?、『火』『水』の方程式

 宮下文書によるとタカミムスビ勢力は渡来勢力、彼らの御子兄弟クニトコダチ勢力とクニサツチ勢力が別々に渡来してきた。具体的に何処から来たのかは不明だが、宮下文書記述から察するに『天竺』で、同一視?、あるいは混同?されていたようだ。

そして驚くべきことに、彼らは日本に来る前から富士山を知っていたという。

これは後世に『不死』という長寿信仰をもたらした徐福勢力も同様、事前にアジアの旅人などから情報を共有し、ある程度の知識をもった上での小規模エクソダスだった。

こうして富士山は彼らの最大の目標となり、いつしかアイデンティティとなった。その類を見ない美しさを『不ニ(ふじ)山』という信仰にした。

また当時は、富士山火口から噴煙がたち上がっており、遠方からでも視認できた。自ずと人々の目印となり、集会場になっていく。噴煙が日に向うことから日向の高地火(たかちほ)の峰とも呼ばれ、縄文の人々が富士山をシンボルとして見るのは、ごく自然な成り行きだった。

 

=富士山

=剗の海・宇宙湖など(富士五湖の原型)

 

宮下文書研究家・加茂喜三氏の本を集約すると、そもそも彼らの信仰は火と水。『火』と『水』であり、簡単に言えば男と女、陰と陽、日と月などの対であった。

そう言われると、宮下文書のタカミムスビ以前の上古神代・天之世天之神七代系譜を見ても、火の信仰が発端なのが確認できる。日本人の発端は、『日』ではなく『火』だ。

また高千火峰→高千穂峰のように、神代の固有名詞に多用される『穂』も、『火』からの転用とみることができる。下記のように、タカチホとは本来、皇祖神を指す言葉であったようだ。

 


〜上古神代・天之世天之神七代系譜〜

・天之峰夫神 神后之峰

・天之高男神 神后天之高女神

・天之高地神 神后天之高千美神

・天之高木比古神 神后天之高木美神

・天之草男神 神后天之草美神

・天之高原男神 神后天之高原美神

・天之御柱比古神 神后天之御柱美神

〜第二期・天之御中世火高見神十五代系譜〜

天之御中主神 神后天之御中比女神

・高皇産穂男神 神后神皇産穂美神

・宇津峰比古神 神后宇津穂美神

・宇摩志宇加彌比古神 神后津木峰美女神

・天之常立比古神 神后天之常立比女神

・天之御柱立神 神后天之御柱女神

・天之木作比古神 神后天之合比女神

・天之草奈男神 神后天之草奈女神

・天之土奈男神 神后天之土奈女神

・天之明男神 神后天之明女神

・天之男神 神后天之女神

・天之金山男神 神后天之金山女神

・天之山男神 神后天之山女神

・天之田原男神 神后天之田原女神

高皇産霊神 神后神皇産霊神

〜高天原世天神七代〜

・クニトコダチやクニサツチが渡来してくる。

 

~水系の神?~

・クニサツチ妃『白清龍比女尊』

・トヨクムヌ妃『白瀧比女尊』

・オオヤマツミ妃『加茂澤毘女命』など

 

そういえば男神水神というのもあまり聞かない、興味深いことに日月神示では『火』『水』=『カ』『ミ』と呼称しているのだ。火と水のイメージは、男と女を表していると言っても過言ではないであろう。

但し、水神らしき女神が目立ち始めるのは高天原世天神七代以降、彼らが日本にやってきて以降ではないだろうか?。これは水神が日本固有信仰の現れで、それだけこの国が、気候・地形的に水源に恵まれていたということを意味している。

 

イザナギとイザナミの政治改革。『日』の始まり。

時代は変わり、クニサツチの息子イザナギと、クニトコダチの娘イザナミの時代となる。彼らは仲睦まじい有能な指導者であり、毎晩怠り無く『火』を灯し祖先を祀り続けた。これが富士朝『火』の祭祀の体現であり、オリジナル神道の真骨頂であった

また、西国に拠点を置いたクニトコダチを祀ったのも彼ら二柱、現在の出雲大神宮(京都府亀岡市)の原型とみる。ニ柱の諡は『高燈大神』、岩長の峰、現在の富士吉田市小明見の『三峯神社』付近?に埋葬された。二柱は最後まで添い遂げ、一日違いの崩御だったという。

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◯『三峯神社』(山梨県富士吉田市小明見)

~御祭神~

・伊弉諾命

・伊弉冊命

・大物主命
 ~境内社?・波登利宮~

・天照皇大神

・天棚織姫神

・天日鷲神

・長白羽神

・宇氣母智神(ウケモチ)

※1806年、秩父三峯神社から分霊され創建。

 

他方で、『古事記』におけるイザナミを見てみると。火の神カグツチを生むことで死んでしまい、最終的にはイザナギと永遠の決別を宣言することになる。このあたりは男女=火水の仲を引き裂いているかのようだ。また、生まれたカグツチの死体からは、オオヤマツミ版八王子が誕生している。このように富士朝の『火』の信仰を貶めて、まるで逆説的な印象を受ける。

※因みに、宮下文書版カグツチ比定は『火之燿土命』、クニサツチ四子・ウビチニの長男。ツクヨミ妃・月桜田毘女の兄とされる。

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日神の誕生と、アマテラス家のドタバタ劇。

~イザナギイザナミ三貴神~

一子・エビス

二子・アマテラス

三子・ツクヨミ

※スサノオは遠縁はとこ、後にアマテラス義理の弟となる。

 

宮下文書では、当初から日神アマテラスは、弟ツクヨミと対をなす特異な女帝であった。陽の要素がアマテラスこと『大日留女尊』、陰の要素がツクヨミこと『大月留男尊』、ここで陰陽が男女逆転していることに気付く。

※日本書紀でツクヨミが殺したウケモチとは、古事記スサノオが殺したオオゲツヒメと同一視される。オオゲツ=大月、つまり富士朝自身のことかと。ホツマツタヱにおいてウケモチは、『日・夜潤種』を司るクニサツチの子なので、高確率で富士朝関係神の暗示とみる。

 

末っ子であったツクヨミは、皇位を優秀な姉に譲るとして、妻・月桜田毘女を連れて一度高天原から逃亡している(結果として姉に責任転嫁…)。これが、男女継承バランスを狂わせた。無理矢理『政治家』を押し付けられたアマテラスと周辺家臣は、逃げた男性後継者ツクヨミ間の絆を繋ぎとめておく必要があり。その結果、『姉』・『弟』という極めて特異な陰陽関係が誕生したとみる。

これはそもそも、一男エビスが体が不自由で、早々と『伊豆淡島』に隠居したことに端を発していたのだろう。しかし彼らなりに責任の一端を感じてしまったのか?、二柱兄弟ともに富士朝に戻り、次女のアマテラス政権に協力し始めた。

結局、次女アマテラスを象徴として、長男エビス『海守の宮』の子孫、末っ子ツクヨミ『山守の宮』の子孫に、全国の海と山の統治という実務をやらせる。この特異な体制が、それぞれワダツミ系統オオヤマツミ系統の始まりとなる。

当然、富士山は山なので、アマテラス政権下のツクヨミの御子オオヤマツミの管轄となる。クニサツチ(寒川大神)の男系遺伝子はこのワダツミ・オオヤマツミ系統に継がれていく。

この女帝体制は、遺伝子的にも一代のみで続かなかった。

アマテラスには子供がいないので、クニトコタチの曽孫アメノオシホミミを養子とし継承させた。後世皇家の女帝にも言える事だが、結果論として皇祖クニトコタチ(豊受大神)の男系遺伝子を残すことを条件としていたようで、これが現在の伊勢神宮に、最高神・アマテラスと皇祖神・豊受大神を並祀する最大の理由でもある。

 

イザナギとイザナミは、優れた政治家として人々からも慕われ、数々の政治改革を行った。しかし後継者のアマテラスとツクヨミは自由を求め、一時期は指導者になるのを拒んだ。最終的にはアマテラスは生涯独身を通し一生を政治活動に捧げ、死後は高天原宇宙峰出崎島に埋葬され、それとは別に高天原『麻呂山』(下写真)付近に祀られた。

まじめで、責任感が強い方だったのだろう…。

新しい太陽の女神アマテラスの存在が、原始日本人の社会帰属意識、価値観を変えたのかもしれない。

 

『ホツマツタヱ神道体系』火→日、そして水は集約された。

10代崇神天皇の時代になると、高天原『麻呂山』から太陽神アマテラスの祭祀権を奪い、『日』の祭祀要素を強調した西国神道体系を作り上げる。『日』こそが天下唯一無二の存在で、遍く統治するに天皇こそ相応しい神ということだ。裏を返せば、天皇=カミと人民を洗脳し、盲目的にし、コントロールしやすいように権力を集中させた思惑もある。ただ上記のように、系譜上皇家はイザナギやアマテラスの男性遺伝子を継承していない。

こうして神道は、この火水を分断し、火からアマテラスの『日』の信仰に強制移行された。火の信仰はカグツチやホムスビに集約され、火のエレメントとしての富士山信仰は薄らいでいった。

 

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◯『太神社』(山梨県富士吉田市小明見)

~御祭神~

・天照大神

・須佐之男命

※創建不詳。山梨県神社庁HPによると、ヤマトタケル東征の神宮遥拝所として祠を建てたとのこと。

※境内には『三嶋大神恵比寿尊?』『邪馬台国アラハバキ?』『徐福の祠』、そのほか多数在り。宮下文書記載『麻呂山』比定地とみる。

 

 加茂喜三氏『富士王朝の滅亡』曰く、景行年間のヤマトタケル東征も、この火→日の信仰移行に原因があるという。

加茂氏論を要約すると、12代景行天皇の時代、日本各地で火山が活発化すると人々は田畑を失い、流浪し、暴徒と化した。富士朝勢力は、これは西国天皇勢力が『日』信仰に偏りすぎて、『火』信仰を疎かにしている証拠だと批難する。九州・出雲・富士朝が全国結集して、天皇勢力包囲網を大々的に作りあげたと…。

 

全国的蜂起が起きたのはおそらく事実。九州・出雲・富士朝の偶然の決起が無関係でも、互いに触発しあって連鎖的に発生していたのではないだろうか?。

ただ個人的に言わせて頂けば、この時代、富士朝には全国包囲網をつくる余力などなかったろう。当ブログでは何度も言っているが、西国天皇勢力は信州出雲を閉鎖して、出雲ブランドを中国地方出雲に譲る密約をしていたとみる。つまり12代景行天皇と中国地方出雲は、対立から和平取引・政治交渉へと転じ、これが後世の出雲『国譲り』の正体とみている。

その後、前記の渡来系に懐柔された三輪氏族が製作したのが、ホツマツタヱだ。

結果、スサノオもオオクニヌシも大物主もコトシロヌシも、みんな三輪氏加茂氏族祖先『地祇神』と成り果ててしまった。この地祇神と対峙するための、太陽神『日嗣』の伝承を付会で作らねばならず、これが後世に『天津神』『国津神』の分類となったとみる。男女ペア神の火水を解体して、家系図もメチャクチャに改竄している様子までわかる。まるで、神々の火水の仕組みが作動しないように、引き離して、別々に祀るかのような印象さえある。

ホツマツタヱで間々みられたのが、男女逆転劇。アマテラスや別雷命は男神とされ、ヒルコ(エビス)は女神とされる。強制的に孤立された女神を、全て男神アマテルのお妃さんにしてしまう強引ぶりだ。例えるならば『俺がアイツで♂、アイツが俺で♀』みたいな…、神様も史家たちも大パニックに貶められたわけだ(笑)。

 

もう一方で、西国の日の御子たちは、火神とバラバラとされた水神を『瀬織津姫』や『ミズハノメ』として纏めるようになった。いつしか水神を『穢』を、『祓い』の存在として利用しはじめたのだ。

個人的に考えているのが、本来水神での『禊』という行為は、火の神を参拝する前準備『ご挨拶』『許諾』『導き』なのではないか?ということだ。例えば、下写真のタクハタチヂヒメを祀る『母の白瀧』、富士講の創始者・藤原角行霊人が啓示をうけたとされる聖地で、今も石碑が残っている。富士山登頂者は事前に、この滝で心身を清めるという。

※因みに滝の上部には『父の白瀧』という祠があるが御祭神は不明。

これを『火』と『水』の仕組みで考えると、富士山『火』の神を参拝する前に『水』の神に『お伺い』を立てる行為なのではないか?。これは全国神社に存在する『祓戸社』の参拝儀礼・役割と、基本的に同じことをやっている訳だ。つまり水の神の許可が出れば、私たちを火の神へ導いてくれる。こうしてみると、水神が『気づき』や『導き』の大切な役割を担っているとも思えるのだ。

こうしてホツマツタヱが生んだ女神『瀬織津姫』は、宮下文書版・月桜田毘女をはじめとして様々な水神女神が纏まり、内包され、名代となったとみる。

さらに、瀬織津姫がアマテラス荒魂とよく同一視されるのは、本来の女神アマテラスの『水』や『女』の部分を指しているのではないかと。アマテラスと瀬織津姫の必殺技???、『サクナダリ』現象も、日と水の掛け合わせなのではないかと。

宮下文書における瀬織津姫の正体①瀬織津姫の意味とは? - セキホツ熊の謎を追え!

また前記事で、祓戸四柱が、コノハナサクヤの親族と重なっていると書いたが。コノハナサクヤを外寇親征の戦中失った『火』の神ニニギに、コノハナサクヤの親族女神たちが『水』の力を貸したのではないか?。『火』には『水』は対であり必要不可欠、逆も然り。 

このように『火』『水』の方程式を修得利用すれば、いろいろ妄想に使えるのである(笑)。

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ニニギの母神タクハタチヂヒメを祀る『母の白瀧』(山梨県南都留郡河口湖町)

まとめ

彼らはもともと、火山の象徴『富士山』に憧れて日本にやってきたが、やがてこの国の豊富な水源にも信仰を抱いたようだ。

富士高天原は湖も多く、まさに『火』+『水』=『神(かみ)』の楽園だった。

これが864~866年貞観噴火の折、火の怒りにより『剗の海』が分断されてしまい、まさに今の神道を体現することになる。富士朝の男神と女神は、本来のパートナーから引き離され、火水のしくみは解体された。『火』だけでも、『水』だけでもダメ、本来なら火と水は並祀されるのが望ましいのだろう。

また占星術でも、『火』と『水』は対となっているのが面白い。火の星座の牡羊座、獅子座、射手座ですべてが始まり、水の星座の蟹座、蠍座、魚座ですべてが終わりに行きつくという。

 

先にも書いたが、このあたりは不思議なことに宮下文書と日月神示が重なって見えてくる。男女≒カミということになる、つまり私たちはみんなカミだ(笑)。

 

日月神示(438帖)

万物の長とは神の臣民の事であるぞ

世界の人民も皆万物の長であるが

この世の神は臣民じゃぞ…(略)

 

…まあ勝手に妄想するに、『健やか』『創造的』『自然回帰的』といったカンジの意味であろう。その上で、いまの日本人は神=絶対的存在=天皇と、思いこまされているとみる。『カミ』という言葉に込められた本来の可能性の意味が、封建社会〜現代社会とともに薄れてきているのだ。


 

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